中国・近畿1周、日本満喫の旅日誌
突然、『日本海の荒波』を見たくなった。『日本を満喫する旅』もしてみたくなった。「よし、今から決行だ!」
1分程の旅支度で、いざ、九州(大分県)から中国地方へ、ポンコツ軽自動車で飛び出すのであった。 |
九州から脱出 〜関門トンネル〜大分県から福岡県北九州市門司港へとやって来た。 福岡県と山口県とをつなぐ橋【関門橋】、その海の下を通る【関門トンネル】の入り口が見えてきた! ついに九州から脱出の時がきたのだ。 通行料200円を握り締め、いざトンネルへ進入! 「兄ちゃん、100円多いよ。」 「おぉ!この車、軽自動車だった!」 そう、私の車は平成2年式のミラちゃんだ。もう12年前の中古を18万ポッキリで買ったのであった。 普段も3km程度しか走らないのに中国地方1周なんてできるのか、いきなりトンネルの中で不安になるのだった。 「うぅ、トンネル内ではUターンできないのね。。」 |
いざ、日本海へ 〜山口県 豊北町〜今回の旅のメインはまだ見たことのない、『日本海の荒波を拝む』ことである。いざ、山口県を北上して191号線へ合流。 「日本海が見えてきた!」 初めて見る日本海に車を止める。 「・・・・・。」 「おだやかだよ。。」 ま、いきなり荒波だったらこれからの旅も面白くないので、とりあえず許してあげる私だった。 |
鍾乳洞拝見 〜山口県 秋芳町〜山口県といえば、東洋一の鍾乳洞【秋芳洞(あきよしどう)】、そして石灰岩のカルスト台地【秋芳台】。地図をみると秋芳町(しゅうほうちょう)は山口県の真ん中あたりである。とりあえず南下して目的地へ。 【秋芳洞】に到着。もう午後7時で薄暗くなっていたのだった。 町を『きょろきょろ』見渡してみる。 「・・・だれもいねぇ。」 「店、全部閉まってるし・・・。」 観光地なので観光メインの鍾乳洞が閉まっていれば、当たり前である。 『展望台はあちら』と書いた標識があったので行ってみることにした。 カルスト台地が一面に広がった!絶景である。でも誰もいなかったのであった。 車から降りて、背伸びをして叫んでみようかと思う。 「・・・って、なんか、さみしいヨ。」 薄暗い広い土地はひとり取り残されたような気持ちになる。何人で来ようがこの時間帯はさみしいに違いない。 とりあえず明日また来ることにした。 |
温泉で1日の締め 〜山口県 山口市【湯田温泉】〜地図を見るともうちょい下のほうに向かうと【湯田温泉】がある。行ってみる事にした。 もうあたりは真っ暗。山ばかりで、どこを走っているか分からなくなった。 遠くに海が見えてきた。 「おいおい、ゴールに来てどうする。」 今回の旅の計画は、中国地方の日本海側から瀬戸内海側をぐるっと1周する旅なのだ。 旅の初日でゴール地点に着いてしまったのであった。 あわてて、見なかったことにした。 |
山のどこかで1泊 〜山口県 美東町〜【湯田温泉】のある山口市街には、宿泊費が高そうな高級旅館が立ち並んでいる。 低予算のため宿泊することはできない。とりあえず温泉だけつかって北上する。 また道がわからなくなったので、山奥のパーキングに車を泊めて車内で寝ることにした。 まだ、眠れない。 「ラジオでも聞くか。。」 『・・・・』 「FM大分やってねぇよ。ココ、山口だよ!」 『・・・・』 「チューニングの仕方わからねぇよ!」 寝ることにした。 時々通る車のライトに、パーキングに1本立っている木が照らされる。 不気味な形だ。 「こいつ、呪われてるよ・・。」 目を閉じて寝てみる。。 ポツ、ポツ、ポツ・・ 雨が降ってきた。 「・・・・」 ポツポツポツポツ・・ 『ガバッ!』 「やかましいヨ!」 「この車、トタン屋根かヨ!」 『ピカッ!』 車が通り、木が照らされる。 「お前、怖ぇ〜ヨ!」 「そして、ココどこなんだヨ!」 ついに、一睡もできずに朝がきたのだった。 |
鍾乳洞再び 〜山口県秋芳町【秋芳洞】〜今度は朝の7時に到着だ。早すぎた。また誰もいない。どうやら8時半から入場できるようだ。 再び展望台へ。 今度は薄暗くないのでとても気持ちがいい光景だ。 【秋芳台】を独り占め成功なのであった。 8時半になったので、いざ【秋芳洞】へ。早く入場したので、貸切である。 【秋芳洞】独り占め成功。 さすが、東洋一だけあって空間が広い。鍾乳洞の端まで40分はかかった。規模のでかさと、ひんやりした空気、見どころ満点の鍾乳石群、洞窟を流れる川の音、もっと居たいので出口に出らずに引き返してみた。 なにやらザワザワ人の声。修学旅行の団体様がやってきた。すれ違うのがやっとのこと。次から次へと修学旅行、団体旅行のご一行が、前から後ろからやってくる。 右にも左にも行けなくなったところに、オプションコースというものがあった。冒険野心いっぱいの私は当然、参加である。 懐中電灯を片手に、いきなり90度の鍾乳石をクイを足場にやじ登る。 小学生団体様から、歓声があがる。 「ファイト〜!」と叫びたかったが、返事がないと怖いのでやめた。 さすがオプションコース、道が無い。ツルツルすべる足場を照らしながら進む。そして、鍾乳洞から帰還したときは、昼になっていたのであった。 外に出て唖然。 「靴もスボンも服も、ドロでドロドロじゃねぇか!」 出口で一人、ドロドロになっている私なのであった。 |
鍾乳洞さらに再び 〜山口県 美東町(みとうちょう)〜鍾乳洞は、【秋芳洞】だけではない。 【大正洞(たいしょうどう)】、【景清洞(かげきよどう)】がある。行ってみることにした。 【大正洞】到着。観光バスどころか、人気(ひとけ)が無い。 入場してみた。 外も雨だが洞窟の中も大雨だ。 「うーん、誰も居ない。」 【大正洞】独り占め成功!? 傘をさして、奥へ進む。 「うぉ!」 通路も洞窟の中の川が氾濫して大変なことになっている。 根性で先へ進む。 どうやら終了のようだ。 「なに!出口が無い!」 根性で戻っていくのであった。 そして、【景清洞】は、やめとくのであった。 |
再び日本海へ 〜山口県→島根県〜山口県を北上して萩市へ。 なんか熱っぽい。悪寒がして関節の節々が痛い。風邪だ。たぶん、38度はある。 なんといっても、なにも準備せずに飛び出してきたのが失敗だった。毛布でもココで調達しないとポックリ逝くと判断した。 某デパートで箱潰れ品70%OFFという贈答用毛布を発見。1500円である。 「これ、ください。」 「箱が潰れていますが、よろしいですか?」 「いますぐに使うので、箱はいらないです。」 風邪薬と栄養ドリンクを補充して街を出る。 191号線から9号線に合流。島根県に突入だ。島根県の9号線が日本海に沿ってまっすぐ伸びている。 穏やかな日本海が絶景である。とりあえず海岸へ足を運ぶ。 荒波は東北地方なのだろうかと不安がよぎる。 「さざ波たってるし。。」 |
水族館で視線を浴びる 〜島根県 浜田市【アクアス】〜海底トンネルと白イルカで有名な水族館【アクアス】にて、日本海の生態を探ることにした。(本当かヨ) ちょうど白イルカのショーが始まったところなので、早速見物。 「うーん、人がいっぱいで、座る席が無い。。」 38度の高熱の中、イルカ君のショーを立ち見するのであった。 しかし、視線を感じる。。午後からずっとだ。なぜ視線を感じるのかはよく分かる。全身、鍾乳洞でドロドロなのだ。パジャマ以外に 着替えの服とズボンは無いので仕方がない。 開き直ってしまっている本日の私だった。 |
出雲にて異臭 〜島根県 大社町〜島根にも温泉はあるのだが高熱のため、あきらめることにして出雲市に到着。 出雲市街にてコインランドリーを探す。着替えの服も購入。現地調達は出費がかさむ。 なんか、車の中に臭気が漂う。車を止めて考える。 靴を脱いでみる。 「うわっ!コイツだ!」 この靴、もう6年は履いている。今日の雨の行動で靴が発酵してしまったのだ。 靴屋さんに行く。 私「これにしようかな。。」 店員「どうぞ、サイズが合うか、お履きになってください。」 私「でわ」 『ぷ〜ん・・』 私「これください。」 店員「・・・・。」 そして、発酵した靴はローソンの燃えるゴミ入れに投函されるのであった。 服もきれいになり、山道のパーキングにて栄養ドリンクと風邪薬を飲んで、毛布に包(くる)まり気合で寝るのであった。 |
ウミネコと遊ぶ 〜島根県大社町【日御碕(ひのみさき)】〜朝5時ごろ目がさめる。熱がすっかりひいている。気合で治ったのだ。 まだ朝5時、行動するのも早いので出雲をブラブラする。 【日御碕海岸】にウミネコがいるらしい。行ってみる。 車正面の防波堤にウミネコがいっぱい群がっている。人に完全に慣れているのだろうか、車をピタッと止めても逃げる気配が無い。なんか、カラスみたいに見下した目つきをしている。 ワイパーを動かしてみる。 ふふふ、ピクっときたようだ。 |
出雲大社ご参拝 〜島根県大社町【出雲大社】〜出雲といえば、出雲大社。ちょっとお参りしてみることにした。 駐車場に止める。 「うっ、出雲大社の横側面だ。」 どうせなら正面から入りたいものだ。ぐるっとまわって正面へ。この時点でヘトヘトになる病み上がりな私だった。 松で囲まれた路をテクテクと歩く。やっと神社が見えてきた。 誰もいない。 【出雲大社】独り占め成功。 建物の中に白い衣を着た 神社の人がたくさん居る。なにか儀式を始めるようだ。 賽銭箱に入れるお金を財布から取り出そうとしていると、突然、太鼓が『ドン!』と響き、笛が鳴り始めた。 つまんだ10円玉が転げ落ち、追いかける私。 「待っておくれ〜」 なんか、私のために演奏!?してくれているような気分になり、しばらく拝んでいるのであった。 |
日本海に白鳥が!? 〜島根県 松江市〜再び9号線にて一直線に突き進む。元気になったので海風がすがすがしい。 穏やかな日本海に白鳥が泳いでいる。 「へぇ〜、白鳥も海にいるんだぁ・・・」 スピンターンして白鳥の居た場所に戻った。 【宍道湖(しんじこ)】という湖だった。 ずっと海と思って眺めていた私だった。 |
砂漠で遭難 〜鳥取県鳥取市【鳥取砂丘】〜一直線な9号線は車の流れが速い。鳥取県に入ったかと思えば、もう鳥取県の後半を走っている。一直線も快適ではあるがあまり変化がなく、集中力がなくなってきたと思ったその時、海に異変を感じた。 岸辺の岩に大きな音と共に白い波が覆い被(かぶ)さっている。 「うぉ〜!!」
車を急停車して外にでる。日本海の荒波が目の前に広がった。まだ雨も止まずに小雨が降っているのだが、傘もささずにひたすらボーっとしている。白い大きな波がまた大きな岩に強く打ちつけ、その岩を呑み込んでいる。その波も消えない間に次の激しい白波が次々と打ちつける。海はその波をつくるためにうねり、見ていて『めまい』まで感じる。感動である。本当に海に吸い込まれそうな気分になった。 さて、鳥取といえば、【鳥取砂丘】。これも今回の旅の目的である。エジプトには予算的行けないからである。 しかし、天気は雨。晴れる気配も無いので、仕方なく雨の砂丘をみることにした。 駐車場に到着。降りるなり、のらイヌがたくさん寄ってきた。雨でキャンプする人もなく、飯(めし)にありつけないらしい。食べるものを持っていないので無視して砂丘へ向かう。 誰もいない。 【鳥取砂丘】独り占め成功。 本当に誰もいないので砂漠を歩いているようだ。 砂丘には凹凸があり、ひと山越えると、またひと山現れる。その向こうが気になるので、また歩くの繰り返し。広すぎる。 キリが無いので引き返していたら、どこから来たか分からなくなった。自分の来た足跡も見当たらない。 遠くにのらイヌが歩いている。 「おぉ!さっきの犬だ!助かった!」 と近づいていくと、さっきと違う のらイヌだった。 思いっきり遭難してしまう私だった。 |
いきなり大阪へ 〜京都 福知山越え〜さて、明日は日曜日(らしい)。知人と大阪で会う予定が出来たので、兵庫、京都を南下して、急きょ、大阪へ向かうことになった。今回は長いドライブになりそうだ。 が、少し問題が発生した。中国地図しか持っていなかったので、京都と兵庫の一部が地図には載っていないのだ。とにかく9号線を南下して、2号線に到達すれば吉。いざ、出陣! とにかく、南下中間地点である、京都の福知山市が遠い。標識がいつまでたっても『あっち福知山』であり、一向にたどり着かない。地図は既に範囲外でどこにいるかも分からない。観光も旅もさっぱりである。 気合で鳥取市から福知山市へ到着。しかし、中間地点である。さらに気合をいれて出発! がんばれミラちゃん! 途中9号線も切れて、見知らぬ国道らしき道路を南下している(つもりである)。 そういえば、さっきから大型トラックの姿が見えない。 「うぉ!」 トラックじゃ通れない道を通過。メイン道路からそれている様だ。道路標識も無くなった。 鳥取砂丘の遭難とは、ケタの違う恐怖である。とにかく、こっちが南だと思う本能だけが頼りになった野生化した私だった。 そして、大阪に向かったはずが、神戸(兵庫県)についてしまったのであった。 |
ちょいと街をドライブ 〜兵庫・大阪北部〜午後6時に渋滞の大阪に到着、500kmの山越えだった。 明日、知人に大阪を案内してもらうはずだったが早く大阪についてしまったので、大阪の街をドライブしてみることにした。 地図のページを大阪にする。 「うぅ、なんてゴミゴミした街。道路でいっぱいだ。」 街の中なのに車の流れが速い。地図を見ている暇が無い。ちょっと横道に入って地図を眺める。 「分からん。」 10万分の1地図ではさすがに横道に入ったらどこにいるかわからない。しかし、横道に入ったらなんて狭い道なんだ。 「うぉ、同じところに戻ってきてしまった。」 仕方なく大きな道に出る。車の流れが速い。 よく見たら軽自動車がやけに少ない。また、おばちゃん、お姉ちゃんが運転する車が見当たらない。道理で流れが速いわけだ。 車の流れに流されて次から次へと次の街に運ばれる。道路の構造上、行きたくないのに次の街へ行かされる。気がつけば、5時間ほど流されてしまっていた私。 さらに150km追加である。 とりあえず奈良県に逃げて、神社の駐車場で寝たのであった。 |
大阪観光 〜兵庫・大阪北部〜朝5時、汗だくで起床。 なんて天気がいいのだ。日本晴れである。 銭湯をさがして再び大阪へ降りる。煙突はあるが当然、朝早くはやっていない。 兵庫県宝塚市にてやっと健康センターを発見。2日ぶりの風呂である。 「ウハ、ここ仮眠ルームがあるじゃん。」 なぜか、神社で寝てしまった私。 せっかくだから、ベットに潜る。3分もしない間に知人から電話。ひとときの幸せであった。 知人の住所は宝塚市から2つ隣の街。昨日5時間も大阪を走り回って土地感がついた自信で、こちらから伺うことにした。 宝塚市を出発。いきなり道を間違う。 細い道をクネクネ走り、そして遭難。知人も遅いと思ったのか電話を入れてきた。 「・・・遭難しました。ぐっすん。」 迎えに来てもらう、おちゃめな私。 知人の車に代え、いざ、市街観光へ。助手席とはとても楽な席である。 次から次へと名所めぐりをしてくれているものの、助手席にいながら頭の中で遭難している私であった。 夜8時までサンクスでした! そして、手土産に近畿地図をもらって大阪を去るのであった。 |
近畿へ進出 〜和歌山〜この旅、もう折り返し地点である。しかし、体も車もいたって元気である。 近畿の地図も手に入ったことだし、近畿に足を進めることにした。 とりあえず、和歌山へ。どこか寝る場所をさがして走る。 和歌山市通過、海南市通過、有田市通過・・・ パーキングが無い。 こんな真っ暗では観光が出来ないと思った私は、閉店した喫茶店の駐車場に突っ込んでそこで寝るのであった。 日増しに大胆になる私。 |
進路を奈良に変更 〜和歌山有田市から橋本市への山越え〜朝5時起床。別に目覚ましがあるわけではない。 「さて、今日はどこへ向かおうかな。。」 昨日、知人が手渡してくれた近畿マップを開く。 「うぉ。。」 新聞を読んでいるようなでかい地図だ。 「・・・、主要道路しか記載が無い。」 「・・・・、40万分の1地図。」 「・・・、これでどこに行けっつうの。」 恐怖の旅が再び始まりそうだ。 「有田市はココか。」 昨日の夜、和歌山の海沿いをかなり走ったつもりだったが、地図を見て、和歌山全体から見ればちょっぴり程度だ。 「海、山、次は川だ!」 と、言うことで有田川沿いに奈良へ向かうことにした。 「480号線で高野山へ向かえばいいのだな。」 でかい地図を折りたたんで、有田川に戻る。気がつけば有田市は通勤通学ラッシュ。車が先へ進まない。 ようやく山道に入り、人気(ひとけ)が無くなる。天気がよければ山も気持ちが良い。 しかし、なんという狭くて古い道なんだ。 だんだん恐怖へとつながっていくのであった。 なにやら町にでた。 「海南市か。」 「・・ん?、なんか覚えがある地名だな。」 480号線を走っているつもりが、間違えて424号線に入り、昨日通過した海南市へ戻っていたのであった。 予定の道と違うが、改めて橋本市へ向かう、ちょっとヘコんだ私だった。 |
奈良観光 〜奈良市街〜無事山越えも終わり、奈良の町にやってきた。地図はココからは当てにならないので、ブラブラとさまよう。 「お、【法隆寺】発見。」 天気がとにかく良いので歩くのも気持ちがイイ。 修学旅行ご一行の後をついてまわり、ガイドのお姉ちゃんの名所説明を聞く若返った私。 続いて【平城京跡】を発見。ここは生まれて初めて足を踏み込む。 「なんて広い場所なんだ。」 ちょっと感動して、ブラブラと歩き回った。 「奈良ってあと何があったかな。」 「あ、鹿わすれてた。」 「うぉ、大仏忘れてるし。」 夕方5時近く、あわただしい観光となったのであった。 |
京都へ 〜京都市街〜今回の奈良観光の失敗は、土地感が無いのにいきなり車でうろうろしたからロス時間が多かったことだ。明日の京都観光のために夜の京都徘徊を決行することにして、いざ、京都へ。 宇治市あたりで夕方の交通ラッシュ。 「うーむ、宇治茶でも飲んでいくか。」 と、わき道に入ったがお茶屋なんて見つからなかったので、あきらめて京都市街へ。 コインランドリーを探しながら、京都の町を車でうろうろ徘徊する。 なんて縦横一直線な道路作りだ! 地名も上下左右、東西南北があって分かりやすい。 しかし、『通り』の名前が多すぎて覚えきれない。何十周と町をグルグルまわって、ようやく京都の地図が頭の中に浮かび上がってきた。 しかし、とうとうコインランドリーを発見できずに山奥のパーキングへと進むのであった。 |
京都観光 〜京都市街〜朝5時起床。元気な証拠である。 再びコインランドリーを探して京都市街へ。 「ふふふ。」 土地感たっぷりなので自分の庭を走っているようなものだ。って、昨日と同じようなところばかり走っているので、コインランドリーは見つかるわけが無い。いつのまにか午前7時をまわっていた。 大阪と違って京都は路駐はダメっぽい。いざ、車を走らせたら駐車場にでも入らないと車を止めるところが無い。 【平安神宮】で朝7時半から駐車場が入場可能だったので、そろそろ観光を開始することにした。 【平安神宮】の門が開く。 「ふふふ、1番乗りだ。」 そして、誰も来る気配が無い。 【平安神宮】独り占め成功。 って、神宮の営業は8時半からだった。庭園とか入れない。1時間分駐車料金を払っているので、ボーっと1人、【平安神宮】を1時間も眺めているのであった。 【銀閣寺】に行ってみる。 【銀閣寺】にはまだ行った記憶がないのだ。 駐車料金1時間800円!、高い。駐車場代もバカにならない。安いところを探してみる。20分200円のコイン駐車場を発見。車から降りてビックリ、隣にコインランドリーがあった。 「・・・・。」 洗濯しながら【銀閣寺】観光開始。観光から帰って服を乾燥へ、時間があるので土産屋を見て回る。 土産品を見て回るのも楽しいことをいまごろ発見する。 洗濯が終わったときには、駐車場代も800円になっているのであった。 あとは【金閣寺】などなど、修学旅行生と追いつ追われつの観光となったのであった。 |
琵琶湖1周計画 〜滋賀県 【琵琶湖】〜滋賀県大津市に到着。滋賀といえば、【琵琶湖】。 「よし、1周でもしてみるか。」 北上開始。 「なんて、でかいんだ。。」 【琵琶湖大橋】を渡って、1周したことにする私だった。 知人が【鮒寿司(フナずし)】を買って車で開けたところ、恐ろしい匂いが充満したという話をしていたのを思い出して、面白そうなので探してみたが売ってるところを見つけることが出来なかった。 鯉(コイ)の刺身というのはあったが、滋賀県の皆様はいつも食べているのであろうか。。 |
忍者の里 〜滋賀県甲賀郡【甲賀の里忍術村】〜車は1号線から鈴鹿山脈へ向かっている。途中、甲賀郡の町へ入る。 スクールゾーンの道にはあちこちに忍者の服を着た子供の看板が、いまにも道に飛び出しそうに立っている。 「そういえば、この辺に忍者屋敷があったな。」 急きょ、1号線を離脱して忍者屋敷を探してみる。かなり探してようやく、それらしいところを発見する。すかさず入場。 入ると獣道(けものみち)のような山道を歩いていくようだ。各所に忍者のワナがある。面白い。 もう夕方なので薄暗いが、今回だけは逆にイイ雰囲気だ。 遠くに『ピョコ』っと忍者衣装の人の頭が現れ、消えた。 「はて!?」 演出なのか、はたまた、攻撃でもあるのだろうか。いつでも攻撃をかわせるように戦闘態勢に入って、こちらも忍者になりきっている純粋な私であった。 どうやら忍者屋敷に着いたようだ。黒装束の先ほどの忍者がやって来た! 「いらっしゃいませ。」 「・・・あ、こんにちは。」 どうやら入場してのんびり歩いていたので、途中、ワナにでも引っかかっているのではないかと心配になって来てくれたのであろう。 忍者屋敷を案内してくれるというのでお願いした。 屋敷に入ると居間に忍者の貸衣装を着た外人さんがいた。好き者である。 どんでん返し等など、子供のころ漫画でしか見たこと無かった仕掛けを目(ま)の当たりにして感激だったが、貸衣装までは、いかなかったのであった。 さて、遊んだところで再び、鈴鹿山脈へと車を走らせた。 |
鈴鹿山脈を越えて 〜三重県 鈴鹿市〜鈴鹿山脈は山々の頂を境として、縦に真っ二つに滋賀県と三重県に別れる。 477号線にて山脈越えをやってみたかったけど、ミラちゃんは最近馬力が衰えてきた感じがする。やばい。ということで、1号線にてちょっぴり山脈越えにしたのであった。 鈴鹿峠を下り、三重県へ突入。 「三重県って、なにがあったかな。。」 【鈴鹿サーキット場】しか頭に浮かんでこない。とにかく頭に浮かんだところに出発だ。 サーキット場に着いたのはいいが、何もレースはやっていない。とりあえず中と周りをうろうろして南下する。 すでに真っ暗になってきたので、そろそろ本日の旅も終了のようだ。 晩飯のことを考えていると松阪市へ到着。 松阪といえば、やっぱり、【松阪牛】。 よって、松阪市街の吉野家へと入っていくのであった。 |
太平洋に歓迎される 〜三重県熊野市【熊野海岸】〜朝5時起床。なんか、規則正しい。 再び南下を始めて太平洋を目指す。 熊野市に入って感じるものがあった。 「まっすぐだ。」 道が一直線なのである。太平洋も大きく広がった。 海岸におりてみる。 「なんという広さだ!」 道もまっすぐだが、海岸も一直線に長く伸びる。地平線にかすむほどだ。海の向こうにも島ひとつなく、果てがない。 ここは砂浜ではなく、丸い石ころで埋め尽くされている。 「なんて丸っこい石だ。」 やさしい波が長い年月をかけて、ここまで丸くしたんだな、と、海に立つと詩人になる私であった。 しばらく海岸を歩いてみる。300mくらい先におっさんが座っている。 【太平洋】独り占め失敗に終わる。 波打ち際(ぎわ)ぎりぎりに立って太平洋をぼーっと拝む。 「ん?」 なんとなく大きな海のうねり。波が攻めてくる。2歩、3歩、後ずさりする。 「お!」 4歩、5歩、6歩、7歩、『ザップ〜ン』。 広大な太平洋に歓迎される私であった。 「・・・満ち潮だったのね。」 |
太平洋へ向かって高速道路建設中!? 〜和歌山県 串本町【橋杭岩】〜三重県と和歌山県の県境、和歌山県新宮市(しんぐうし)、そろそろ通勤ラッシュだ。 湯川温泉にでもつかりながら、おニューの靴を干すことにした。 ラッシュ時間も終わり、再び南下。本州最南端の町、串本町へ。 「あへ!?」 なにやら大きな岩々が、海のなかに沖へ向かって一直線に立ち並んでいる。建設中の高速道路の柱だけの時のようだ。 どうやら【橋杭岩(はしくいいわ)】という観光名所のようだ。 すかさず降りて近づいてみる。地面は溶岩で出来ているようだ。黒くてツルツルすべる。 満ち潮のようなので、あまり遠くへ行ってると大変な事態になりそうなので【橋杭岩】を後にすることにした。 |
南国へやってきた!? 〜和歌山県 串本町【串本海中公園】〜水族館を発見する。さっそく、太平洋の生態を探ることにした(オイオイ)。 とんでもないデカさの伊勢エビをみて、感動、いや、恐怖である。 「・・コイツ食えるのかな。」 食うというより食われそうなヤツたっだ。 【海中観光船ステラマリス】にて30分程度、海の中を見物できるらしい。 時間がきたようなので早速、乗船。船に乗るなんて久しぶりだ。 ポイントに来たようなので、船内に入る。 「おお。」 船内はガラス張りで海中が見れるようになっている。 覗けばびっくり、サンゴ礁が一面に広がっていて熱帯魚が無数に泳いでいる。 ガラスに額と鼻をくっつけて鑑賞する。これでダイビングをしているような気分になる。 30分とは言わず、いつまでも居たい光景であった。 そのほか、【海中展望塔】灯台が海に沈んだような作りで、こちらも海の中が鑑賞できるしくみ。水族館では体験できない世界である。 日本海と太平洋。 太平洋に心が動く、浮気な私であった。 |
和歌山スタート地点へ戻る 〜和歌山県和歌山市〜和歌山県串本町は本州最南端。これからは南下から北上へと変わる。 走っていて、なにか懐かしい感じがする。 奈良への北上地点だった有田市だ。結構覚えているものである。 なんか、故郷に帰ってきたような気持ちだ。 前回、和歌山市も素通りしてしまったので町に入ってみる。 【和歌山マリーナシティ】をうろうろしていたら暗くなってきたので、峠道にて本日終了。 急坂に止めたので、なにか、いつもと寝心地が違うのであった。 「うーん、頭に血がのぼり・・(爆睡)」 |
2号線へ 〜大阪南部横断〜朝5時起床。なぜ、5時に起きるんだろう。 さて、今度こそ、旅の折り返し地点である。大阪26号線をひたすら突き進み、1号線へ向かう。 なぜ、ひたすら突き進むかというと、1歩『はずれる』と遭難してしまうからである。 1号線から2号線へ。2号線をひたすら神戸へ向かい、走り続ける。 神戸に足をとめても良いのだが、まだ時間が早すぎる。それもあるが近畿をウロウロした為、予算がすでに底をつきかけているのだ。 4万円で中国・近畿をのんびり観光旅行しようという企画自体が大胆である。入場料が高そうな施設には勇気がいるようになったのであった。 |
四国へのあこがれ 〜兵庫県 明石市〜なにやらでかい橋が現れてきた。【明石海峡大橋】だ。 ここを渡れば四国の旅が出来る。。 「行きたい。。」 しかし、ココを渡るには予算の見直しが必要だ。 「ああ!」 橋の下をくぐってしまう。まだ、未練がある。とりあえず、車をとめて橋と淡路島を見ながら、よだれを垂らす。 「うふふふぅ。えへへへぇ。」 よだれを垂らしていたら、お腹が減ってきた。 昼にはまだ早いが、明石といえば、【明石焼き】。これは、食べたことがない代物である。 各店には明石名物【玉子焼き】と看板が出ている。しばらくブラブラして、同じものであることに気づく。ああ、グルメに無知。 さっそく、いただくことにする。だしをかけて食べるのは知っていたが、とても冷たい。しかも、こんなにたっぷりとかけるのかと思いつつ、ご試食。 なるほど、冷たい『だし』でもかけないと、とても熱くて食べられない。 それでも口中やけどまみれな私であった。 |
姫路で呼吸困難 〜兵庫県姫路市【姫路城】〜【明石海峡大橋】に後ろ髪をひかれつつ、姫路市に到着。 姫路といえば、もちろん、【姫路城】。国宝どころか、世界遺産である代物だ。 さっそく、乏しい資金で入場。 【姫路城】にたどり着くまでの道のりが長い。急な石段も何度も登り、息が切れる。城の中に入っても、階段が異常に急だ。最上階へたどり着いたときは呼吸困難に陥っていた。 タバコの吸いすぎはやめようと思ったが、やめられるのであれば、とっくにやめている。 しかし、おばちゃんご一行様はタフなものだ。誰一人疲れた様子は無く、はしゃいでいる。 うう。。急いで降りないと修学旅行のご一行様が迫ってきている。これに呑み込まれると大変なことになりそうだ。 「運動したいなら、姫路城だな。」 ぜーぜー言いながら姫路を後にするのであった。 |
備前でひやかし 〜岡山県備前市【備前焼】〜旅も終盤。岡山県に入った。【備前焼】の町、備前市に入る。 道沿いに、その道のプロ達が、自分の作品を展示、販売している店がポツポツと存在する。 「どれどれ。」 「ほうほう。」 全く価値のわからん、ひやかし者であることが瞬時にばれる。 どの店に入っても無視され続ける私であった。 |
再び四国への道 〜岡山県 倉敷市〜瀬戸内海は、いろんな形の島が点々と存在して、独特の海の景色を演出している。 海の話になると詩人モードに入る私であった。 「お。」 遠くに再び大きな橋が見える。【瀬戸大橋】だ。 再び、四国へのロマンが心に引き起こされる。 「おお〜!」 橋に近づいたのだ。 「うひょ〜!」 橋の下をくぐったのだ。 「ぬぉ〜!」 橋から遠ざかったのだ。 四国への進出、今回も失敗に終わる。予算には勝てなかったのであった。 |
朝のウォーミングアップ 〜広島県 広島市【黄金山】〜朝5時、広島県の峠道にて目がさめる。途中、顔でも洗う場所を探してウロウロしていたら、広島市に来てしまう。 【黄金山】というものがあるらしい。とりあえず、行ってみる。 走れど走れど、上り坂は続く。標高が高そうだ。霧で視界が悪い。ときおり、じっちゃん、ばっちゃんがウォーキングをしている。 毎日、ココを登っているのだろうか。姫路城もそうだが、ココも歩けば命取りの場所だ、と確信する。 頂上に着いたようだ。2台のテレビ塔が立っている。展望台で市街が一望できるようだが、霧でさっぱりだ。まだ時間が早いので、長い間、ココで新鮮な空気を吸っていた。 「・・じっちゃん達がひとりも来ねぇ。まさか・・。」 |
世界遺産へ 〜広島県広島市【原爆ドーム】〜通勤ラッシュも終わったようなので、いざ、広島市街へ、下山。 「うぉ〜!じっちゃん達は、いずこへ!」 車を降りて【平和記念公園】へ。【原爆ドーム】正面にて黙祷(もくとう)。 目をあけたら、修学旅行ご一行様に囲まれ、記念写真の1部にされていた。 「あわわわわ。。」 そそくさと退場。 広島といえば、【牡蠣(かき)】もそうだが、やっぱり【広島お好み焼き】である。 本場のお好み焼きを食べに、街中へ足を向ける。時間が早すぎる。どこも営業していない。 「お!」 ジャンボ宝くじの売り出しが始まったようだ。四国旅行の資金調達のため『買い』である。って財布が空になったので銀行へ入ってしまうのであった。 |
どうする宮島 〜広島県 大野町 【宮島】〜廿日市市(はつかいちし)あたりから、神の島【宮島】が見えてきた。お金もできたし、「どうする!」 旅客船のりば入り口まで、来てしまう。 「どうする!」 挙動不審な私にタクシーのおっちゃんが、じっと『にらむ』。 いつのまにか、小雨が降り始め、【宮島】も霧に包まれている。 近くのうどん屋に入って考え込む。 「お、本場の『讃岐うどん』か。」 心は【宮島】より【四国】にあったようだ。 |
ゴールイン 〜山口県 下関市〜車は山口県へ。【宮島】は悪天候のため断念したのであった。 とにかく、海沿いをひた走る。 知らぬ間に九州に近い、宇部市まで来ていた。 「どこかに寄らなければ。」 このままでは九州に着いてしまう。 【常盤公園】に【熱帯植物館】というものがある。こういうのも好きなのである。寄ってみる。 広い駐車場に車が無い。 【駐車場】独り占め成功。 電話してみる。 「本日の営業は終わりました。」 『ガビ〜ン』 知らぬ間に、午後6時をまわっていたのである。車は容赦なく、下関市へ着き、九州へ。 あっけない旅の終了であった。 おしまい。 |