羽門の滝
名称羽門の滝 (うどのたき)
ジャンル
解説『白竜伝説』が残るいわくありの滝。「世を避け、美しき娘がココに住んでおったそうな。そこへ罪深き日々を責め、この滝へ行をする武士が、娘と出会ってしまった。娘の約束を守らなかったその結末は・・・」ってな感じ。
場所大分県杵築市山香町野原小野尾(国道10号線から看板に従い横道へ入って3km) [地図] [Googleストリートビュー]
「松尾川 河川プール」が隣接している。
観光所要時間30分〜1時間。
開閉時間なし(明るい時間に行きましょう)
入場料なし
食事処無×
トイレ有△ 「駐車場」内
駐車場有△
シーズン
イベント


なんとか到着

羽門の滝 国道10号線から見落としがちな「羽門の滝→」と書いた看板に従い、細い道へ入って3kmほど。
Google Street View

なんとか『羽門の滝』の駐車場に到着。
Google Street View

滝へ向かう道 その1

羽門の滝 駐車場にあるトイレの向こうから滝らしき音が聞こえる。
羽門の滝 トイレ横を突き進むと・・・。 うーん、ココって道なのかな。。

とりあえず、前進してみましょう。
羽門の滝 なんとか、下りられそうだ。 しかし、足場が悪い。

滝下へ到着

羽門の滝 『羽門の滝』滝下へ到着。 駐車場からの所要時間1分。

落差は約12mだそうです。
羽門の滝 滝の左側は、かなり見上げるほどの絶壁。 秘境に囲まれた滝の雰囲気は満点。

竜も棲めそうです。

滝下でウロウロ

羽門の滝 足場はこんな感じ。 石の上へ飛び移りながら・・。
羽門の滝 『羽門の滝』を正面から撮影。

向こう岸へ渡って、後ろを振り返ると・・。
羽門の滝 ありゃ? 遊歩道あるじゃん!! 来る道、間違えた!?

この遊歩道から戻らず、さっき下りてきたところに戻ってみます。 ちょっと、気になることがありまして・・。

滝上へ行けるかな

羽門の滝 さっき、滝下へ下りた場所から、上へ進んでみると・・。

「お、やっぱ、滝上にいけそうな感じ・・。」
羽門の滝 手も使わないと、上へ進めない。。
羽門の滝 もう、道とは思えないけど、突き進む。
羽門の滝 おお、滝上へ着いた模様。
羽門の滝 滝上から滝つぼを覗き込む。
羽門の滝 ちなみに『白竜伝説』の竜は、この滝つぼに潜ってます。。 「しぐれる羽門の五ツ時(いつつどき)」に、まれに滝をかき昇ってるそうです。。

『白竜伝説』〜後半〜
娘さんの正体が竜なんです。 武士が娘さんとの約束の時間より早くして会いに行っちゃったので、完全に娘さんの姿になりきれてなかった恋する竜を見て、「うぎゃ〜!化け物〜!」みたいなこと言っちゃって、「ガビ〜ン」ってな感じで、ショックで潜って出てこなくなったのでした。。

滝へ向かう道 その2

羽門の滝 駐車場入り口すぐに、遊歩道っぽい、下る道を発見。 こっちが正規のコースの模様。。
羽門の滝 下まで下りると、左右に遊歩道が分岐する。

滝は右なので、右を向く。
羽門の滝 ああ、普通に行けるじゃん。。
羽門の滝 あら? 川の向こうへ渡るんだろうけど、川が氾濫してる?
羽門の滝 石の上を飛び移りながら、向こう岸へ渡り、遊歩道を歩いていけば、滝へたどり着く。

遊歩道分岐地点を左へ

羽門の滝 先ほどの遊歩道の分岐地点を左に向くと、遊歩道がまっすぐ伸びている。

何があるか、進んでみましょう。
羽門の滝 『松尾川 河川プール』に到着。 お子様向けのプールのようだ。

時期が夏じゃないので、水は入っていません。。
羽門の滝 さらにプールの向こうに、もう1つプールを発見。

白竜伝説〜全編〜

羽門の滝 〜 羽門の滝 口伝 〜

鹿鳴越(かなごえ)深く源を発し 美しき渓谷を経て滝となる この
自然の幽玄に浸り 独り時を忘れ 心を残すところなり
帆足万里(ほあしばんり) この地を訪れ 一詩を残す 独り渓声を聞きて 晩
山を出ず と
此処 堂床(どうとこ)の地に 一宇(いちう)の伽藍(がらん)あり 本尊地蔵を祭りて 名
も知れず 世を避けし 美しき母娘 堂を守りて住まいす 何
時ごろの事か 罪深き日々を責め 地蔵にその斉教を修
め この滝に行する武士あり 年も過ぎ この堂守 母娘
見るに この瞳 深く露宿し ふる舞う姿の麗しさに 迷
い 行の身の責め戒めも忘れ 身の生きる支えを 求め
願いを問うに 答えて 我故ある身 百ヶ日の間 その身
遠ざけ給え 願明けの日 戌の刻 再び堂にて 会い致
したい と やがて 寓しては 待つ約束の日 五ッを待てずに
訪ね来しその時 それは幻しか あの あえやかなる娘 滝
に抗(あらが)い 眼は爛々(らんらん)と輝き 映えて ま白き 素肌 くねらすに
水飛沫(みずしぶき)も戯(たわむ)れるその様 妖気迫りて 思わずもらす一声
に その時すでに 彼(あ)の娘 嘆(たん)に乱れ 悲恋の情け みず面に
残し 水底深く身を投ずるに 波紋の渦に沈めた その
姿 再びこの世に還ることは無かったとか 歳を経て 村
人の噂は悲し しぐれる羽門(うど)の五ッ時 悶え悲しみ 飛
沫(しぶき)の滝を かき昇る白竜を見かけると言う 村人達は
いまだに 白竜悲恋を語部に伝える